【記事】
心満タンステーションColoreMelodyを主催している勝田恵子(かったけいこ)です。
今、「その人らしく輝きながら生き抜くための生きざま応援団長」として仕事をさせていただいています。
所沢育ちの私も先日4まわり目の年女のバースデイを迎えました。所沢の生き字引まっしぐらですね(笑)。
今回のドキュメントでは、16年前の私に降りかかった出来事について、私の日記を抜粋しながら紹介させていただきますね。
[日記より抜粋]
人の名前、いろいろな思いが込められている。
千鶴を出産する時、同じ病院で私の父は病で声を失った。
陣痛室で痛みを逃している時、偶然ドアが少し開いていて私の父が顔をのぞかせ「恵子、がんばれ。」と言ってくれた。
その言葉が私の聞いたた父の最後の言葉だった。
千鶴が生まれ、父は手術で咽頭を摘出。
声を失った。
それでも父の生命を信じ、千羽鶴を折る思いで、我が子に千鶴と命名した。
父は、術後の経過も良く、声は失ったものの命はとりとめた。
そして、私に宛てた手紙
「千鶴という名を聞いて命の恩人だと思った。雄大が良い子に育っているように千鶴も良い子に育つよう祈っている。」
父が私に宛てた最初で最後の手紙だった。
数ヵ月後、別の病で父は日に日に衰弱。
その病室で、まだ二歳の雄大を連れて、四か月の千鶴におっぱいをあげながら魂が吸い取られていく思いの毎日を過ごした。
そして、父は死んだ。
千鶴。五か月の時に。
最後の最後まで、二人の孫と握手をするときだけは顔に表情が見られた。
声を失った父が叫んでいた。
「雄大、希望をくれてありがとう。千鶴、元気をくれてありがとう。恵子、がんばれ。」
とても辛く悲しい毎日だったが、いつまでもいつまでも励ましてくれる父の心を感じた。
命の重みを十二分に感じた体験でした。
そして、我家の子供達も中高生になっています。
どんな出来事でも自分にとって気付きとギフトを与えてくれる。
ご縁のあった方々には伝えていきたいと決めている事です。
一人ひとりが自分の命輝かせながら繋がっていく未来を切に願っています。
かったけいこ