連載第2回〜思いの線引き〜

先日、ある企業様と農家さんの規格外品

(割れたり小過ぎたりして売り物にならない野菜)の打ち合わせでの事です。

その日は小さ過ぎるさつま芋を何とか商品化出来ないかと思い試行錯誤していました。

小さいさつま芋は筋張っているというイメージが先行しがちですが

品種によっては大小に関わらずホクホクと美味しいです。

更に秋に収穫し熟成されており更に甘味も増しています。

結果から言うと採用され商品化される方向で進んでいます。

何故私が規格外品の商品化に取り組むかというと、

農家さんの思いに規格も規格外も無いからです。

さつま芋は通常、春に植えられ秋に収穫されます。

半年以上かけて育ったさつま芋。

我が子のようだと常日頃仰っている農家さんが印象的でした。

そんな我が子が、人の線引きで陽の目を見ず、捨てられる現状。

何とかしたいと思いました。

確かにどんな事でも一定の線引きは必要だと思います。

しかし誰のための線引きでしょうか?

だれが得をするんでしょうか。

思いに線は引けません。

創り手よし、売り手よし、買い手よし、世間よしの4方良しの商をさせて頂きたいと強く思いました。